なんだか歯茎が下がってる?その原因と対策方法

ふと鏡を見た時に、なんだか歯茎が下がっていたり痩せていたりすることはありませんか? 老けた印象を与えるだけでなく、重大な病気を引き起こす恐れがあります。なぜ歯茎が下がるのか、放置するとどうなるのか原因と対策方法を紹介します。

その根本的な原因は歯周病とされている

歯茎が下がる原因は大きく分けて3つあります。1つは「加齢」です。一般的に10年で2ミリほど下がると言われています。ただし生活習慣による個人差があり、必ずしもすべての高齢者の歯茎が下がっているとは限りません。

次は「間違った歯みがき」です。歯茎はとてもデリケートで力を入れ過ぎてみがくと傷ついたり削れたりします。歯みがきの際にゴシゴシ歯ブラシを動かしたり、硬い毛の歯ブラシを使ったり、研磨剤入りの歯みがき粉を使ったりすると、そのリスクは高くなります。歯ブラシはあくまでもペンと同じ要領で軽く持ち、45度の角度で歯に当て、優しく小刻みに動かしましょう。それでも十分に歯垢は落とせます。

そして最後に歯茎が下がる原因の8割を占めるのが「歯周病」です。歯周病とは歯垢の中に含まれる細菌によって歯茎が炎症を起こし、やがて歯茎を支える「歯槽骨」を溶かしてしまう病気です。歯周病になった歯茎は赤紫色(正常なら薄いピンク)になり、歯と接している部分がブヨブヨに腫れてしまいます。歯みがき中も頻繁に出血したり膿が出たりします。

歯周病によって歯茎が下がり、歯との間にある「歯周ポケット」が深くなると、そこに歯垢が溜まってさらに細菌が増加します。歯周病は自覚症状が無いため、普段から気にかけていないと手遅れになってしまうかもしれません。

「歯周病になると最悪の場合、死に至ることも」

歯周病が恐ろしいのは、菌が血管から入り込んで全身に及ぶと別の疾患を引き起こす可能性があることです。例えば狭心症や心筋梗塞の原因となる動脈硬化は、歯周病菌によって「アテローム」という血管を硬くする成分が作られて誘発されるといわれています。

糖尿病も歯周病の合併症です。糖尿病の患者には歯周病にかかっている人が多く、逆に歯周病にかかると糖尿病が悪化します。これは歯周病菌の毒素が血管に入ると「TNF-α」というインスリンの働きを妨害する成分が増加し、血糖値が下がらなくなるからです。

見逃せないのが「脳梗塞」です。これも狭心症や心筋梗塞と同じく、歯周病菌によるアテロームの生成が影響していると考えられています。実際に広島大学の研究では以下の結果が出て、日本脳卒中学会で発表されました。

「研究グループは、脳梗塞患者132人と脳梗塞でない人111人の血液を調べ、歯周病菌に感染しているかどうかを調べて歯周病菌の量の平均値を比べたところ、脳梗塞患者は脳梗塞でない人より1.2倍高かったそうです。」

「太い血管の動脈硬化が原因で起きる脳梗塞患者は、脳梗塞でない人に比べて歯周病菌の量が1.4倍と、他の2タイプの脳梗塞より高かったそうです。」

海外でも以下のように脳梗塞と歯周病の関係が明らかにされています。

歯周病と脳梗塞のかかわりについては、米ハーバード大のグループが1986年?から12年間かけて、40~75歳の男性4万人を追跡調査。歯の数が24本以下になった人は、25本以上残っている人より、脳梗塞になる危険性が1.5倍高かった。(坪谷英紀)

出典:『歯周病 脳梗塞につながる恐れ 広島大学調査 朝日新聞 4月8日』朝日新聞

他にも歯周病は誤嚥性肺炎や腎炎、骨粗しょう症、早産などの原因にもなります。単なる口内の病気として見過ごすと死に至る恐れもあるのです。

歯茎が下がっていると少しでも気になったら歯科医へ行こう

先述のとおり歯周病は自覚症状が無いため、気づいた時にはかなり進行している場合があります。少しでも歯茎が下がっていると気になったら歯科医へ行くことをおすすめします。治療によって進行を食い止めて歯茎を再生してくれます。

かつての歯周病は「不治の病」でしたが、治療とメンテナンスによって進行を食い止められるようになりました。また異常が無くても日頃から歯科医で定期検診を受けておくと、歯周病だけでなく虫歯の予防にもなります。

歯周病の治療とメンテナンス

歯周病の治療はまず原因となる歯垢や歯石の除去から始めます。一般的に歯石を除去するのはスケーリングですが、歯周病ではさらに「ルートプレーニング」といって特殊な道具を使い、歯の表面や根元を滑らかにします。その上で噛み合わせの調整をしたり、歯周病によるぐらつきを抑えたりします。

治療によって歯周ポケットが浅くなり歯茎が健康な状態に戻れば、その後は定期的なメンテナンスをおこないます。3ヶ月から半年ごとに歯科医へ通い、日常の歯みがきでは落とせない歯垢を除去し、細菌の繁殖を抑えるために抗菌剤やフッ素を塗布します。こうしたメンテナンスにより歯周病の進行や再発を防げるのです。

下がった歯茎の再生

歯周病が進行して歯茎が下がってしまった場合は基本的な治療だけで改善できないため、外科手術によって再生を試みます。ただし、これらは自由診療にあたるので健康保険は適用できません。

例えばヒアルロン酸の注入です。費用は1回あたり5万円からで3回おこなうのが基本です。効果があれば3ヶ月ほどで歯茎を再生できます。安全性は高いものの永続性はなく、必ず再生するとも限りません。歯茎が炎症を起こしていると施術の対象外となります。

「GTR法」といって歯茎を人工の膜で覆って歯槽骨を再生させる方法もあります。歯周病の進行具合によっては人工骨や再生を促す薬を使うので費用は30万円にも及びますが、再生後の仕上がりは他の方法よりもきれいです。一方で治療中も治療後も細菌が繁殖しないように、口腔管理を徹底しなければいけない煩わしさもあります。

「CTG法」または「FGG法」といって別の歯茎の組織を移植して再生を促す方法もあります。費用は5万円からで移植する範囲によって10万円を超える場合もあります。定着するまで時間がかかり、周囲の歯茎と違う色になりやすい点はデメリットです。

いずれも審美歯科や歯周病を専門とする歯科などで施術しますが、医師の腕によって左右されやすいので、必ずカウンセリングを受けて納得してから治療しましょう。

歯茎下がりを防ぐ方法

歯茎が下がるのを防ぐには毎日の歯みがきが大切です。特に「力任せにみがかない」「歯垢を確実に除去する」、この2点が重要です。歯ブラシは柔らかい毛質でヘッドがコンパクトなものを選びましょう。物足りなく感じるかもしれませんが、歯垢はゴシゴシみがいて落ちるものではありません。歯みがき粉は殺菌作用があるもの、歯茎の再生を促してくれるものなどを選びます。

歯をみがく時は1つの歯につき10回以上は歯ブラシを動かしたいものです。必然的に5分以上かかるため、毎回とまではいかなくても1日に1回(特に寝る前)は時間をかけて歯垢を落としましょう。

まとめ

歯茎が下がっているのは歯周病を発症しているサインかもしれません。歯周病になると脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病などの重大な病気を引き起こす恐れがあります。速やかに歯科医で治療を受け、その後もメンテナンスを受ければ歯周病の進行を食い止められるでしょう。予防には日々の歯みがきが大切です。

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