入れ歯安定剤の正しい使用方法

入れ歯安定剤とは何か。入れ歯安定剤の効果や正しい使い方について調べてみました。

入れ歯安定剤とは

入れ歯安定剤は入れ歯に痛みがあったり違和感があったりする場合に使うもので、多くの場合は痛みやぐらつきといった不具合を、入れ歯安定剤を使うことで、症状を軽減・改善することが可能です。

基本的に入れ歯安定剤の使用は歯科医ではおすすめしていませんが、クリニックや症状によっては使わざるを得ない時もあります。入れ歯は患者一人一人に合わせてオーダーメイドで作られているものです。そのため痛みやぐらつきなどの症状やその原因も一人一人異なります。入れ歯安定剤を使う使わないの判断をするためにも、まずは入れ歯安定剤の特徴や効果、正しい使い方を知っておきましょう。

入れ歯安定剤のメリット・デメリット

メリット

入れ歯安定剤は、使い続けているうちに安定しなくなった入れ歯を簡単に安定させてくれます。入れ歯安定剤を使うことで、以前は噛めなかった物が噛めるようになることもあります。また、口の中が小さいなど何らかの理由で正確な形の入れ歯を作れなかった人の入れ歯も安定剤を使うことで安定します。特に噛む力の弱い高齢者が入れ歯安定剤を使った場合には有効に働くことも少なくありません。それまでなかなか入れ歯に慣れることができなかった人でも劇的に噛む力が変わることがあります。ただ、入れ歯安定剤はあくまで入れ歯の安定をサポートするためのもので、噛み合わせまで改善するわけではありません。入れ歯と歯茎が密着していても噛み合わせが悪いという場合には、まずは病院で調整してもらいましょう。

デメリット

基本的に歯科医師は入れ歯安定剤の使用を勧めてはいません。そもそも入れ歯はその人の口にしっかりと合うように作られているものだからです。入れ歯安定剤を使って安定させるよりは、歯科医院で調整してもらうか、作り直したほうがその人の口の中の環境にとっては最良です。ほかにも、入れ歯安定剤を使用することで歯茎が痩せてしまうことも歯科医院が入れ歯安定剤を勧めない理由の1つ。安定剤が入れ歯と歯茎の間に加わることで、歯茎が刺激を感じにくくなり、歯茎が痩せてしまうのです。ただ、それでも入れ歯安定剤を使ったほうがいいと診断される患者もときにはいます。医師の管理のもと、正しい使い方と量を守っていれば、体への影響も少なく快適に使い続けることもできます。

入れ歯安定剤の種類と使用方法

入れ歯安定剤には主に「クリームタイプ」「粉末タイプ」「シートタイプ」「クッションタイプ」の4種類があります。ほとんどのものがレジン床や金属床などオールマイティーに使うことができ、入れ歯のぐらつきやそれによる痛みを軽減させる効果があります。

  • クリームタイプ
    クリームタイプの入れ歯安定剤はレジン床・金属床のものに使うことができます。粘着力に優れており、安定性があって、柔らかく伸ばしやすいのが特徴です。一旦入れ歯につけたクリームも、使い終わったあとは比較的楽に入れ歯から取り去ることができます。ただし、商品によっては粘着力の強い物もあり、その場合は付着したクリームが取りにくく、清掃に時間のかかってしまうことがあります。成分が吸収されることはありませんが、口の中で少しずつ溶けてしまうといったデメリットもあります。
  • 粉末タイプ
    粉末状でサラサラとしたタイプの入れ歯安定剤です。入れ歯が歯茎にあたる部分に粉末をふりかけて使います。均等に薄く広げやすく、つけたときに違和感がないのが特徴。使用したあとも比較的楽に安定剤の成分を洗い流すことができます。また、1回あたりの使用量が少なくて済むためにコスパが良いのもメリット。粉末が唾液と混ざることによって粘着力が出るので唾液の量が少ない人にはおすすめできません。レジン床や金属床の入れ歯に使用できます。
  • シートタイプ
    シートタイプの入れ歯安定剤に配合されている成分は、クリームタイプや粉末タイプに含まれている成分とほぼ変わりありません。しかし装着するときに手間がいらず、コンパクトサイズであることから携帯に便利な入れ歯安定剤です。旅行に行くときなどに持っていくと便利。ただ、ほかのタイプの入れ歯安定剤と比べれば粘着性に乏しいので、入れ歯がはずれやすい傾向が。なかなか均等に広がらずに噛み合わせがずれる場合もあるので注意しましょう。使用するには水が必要です。
  • クッションタイプ
    クッションタイプは、文字が表す通り入れ歯と歯茎の間のクッションとしても役立つ入れ歯安定剤です。食事すると入れ歯が歯茎に当たって痛みを感じるというという人向き。ただし、クッションタイプの入れ歯安定剤はレジン床の入れ歯で使用するもので、金属床には使うことができません。粘着力が強いため除去するのがたいへんだからです。クリームタイプと比べるとベタベタしないのがいいという人もいますが、その粘着力は2~3日程度続けて使用できるほど強いです。

代表的な商品

  • ポリグリップ
    ポリグリップはグラクソ・スミスクライン株式会社が販売する商品。クリームタイプの入れ歯安定剤で、唾液の水分によって粘着力を高めています。そのため常に唾液に溶け出しているという特徴が。使いやすく粘着力は強いですが、その分、入れ歯からクリームを取り去るときには時間がかかるかもしれません。特に口の中にクリームが残ってしまった場合、綺麗にするのはなかなか容易ではないでしょう。手間ではありますが、入れ歯を長持ちさせるためにも清掃は念入りに。
  • タフグリップ
    タフグリップは小林製薬が販売している入れ歯安定剤。チューブ入りなのでクリームタイプだと勘違いされる方もいますが、タフグリップは水に溶けないクッションタイプの入れ歯安定剤になります。クッションタイプは食事のときに唾液によって溶けることもなく、味覚を損なわないのがメリット。また、1回使っても水洗いして再び使用することができます。入れ歯のガタつき、ずれが大きいという場合にはタフグリップがおすすめ。ただし金属床には使えないので注意してください。

入れ歯安定剤の選び方

どの入れ歯安定剤を選んだらいいかは、その人の入れ歯がどのぐらい歯茎に合っていないかが目安になります。入れ歯と歯茎の隙間が少ない場合には薄く広げられる粉末タイプが良いでしょう。緩みが感じられたり、隙間に小さな食べ物が挟まるという人は粘着力の髙いクリームタイプを。入れ歯ががたつく、はずれやすいという人は痛みを和らげるクッションタイプがおすすめです。しかしクッションタイプは金属床には使えませんし、すぐに入れ歯がはずれるような場合にはまず歯科医に相談し、入れ歯を調節したり作り直してもらうのが一番です。入れ歯安定剤は入れ歯がガタつくときの応急処置、あくまで一時的に使用するためのものだと捉えておきましょう。

歯科医に相談をしてから使用すること

入れ歯安定剤を使うことで以前よりも噛む力が増したり、安定感のない入れ歯がぐらつかなくなったりするなどメリットを得られます。ですが歯科医師は入れ歯安定剤をおすすめしていないことがほとんどです。その理由は入れ歯がその人に合わせて作られていること、安定剤を使うことで歯茎が痩せてしまうこと、加賀薬品によって人によってはアレルギー反応が出てしまうことなどが挙げられます。そのため入れ歯安定剤を使うときは、まず担当の歯科医に相談をして他の方法で入れ歯を安定できないかを模索しましょう。もしくは医師の管理下のもとで使うこと。正しい量や使用方法の指導を受けて、快適に使えるようにしましょう。

入れ歯安定剤の使用上の注意点

入れ歯安定剤は入れ歯に違和感がある場合などに使用すると安定することから、入れ歯を使っている人たちから見ればつけ心地が改善される便利な商品。しかし、この安定性ゆえに、入れ歯安定剤は入れ歯で食事をした際に受けるはずの歯茎への刺激が緩和されてしまうというデメリットが。
痛みを感じるほどの刺激は問題ですが、歯茎は適度な刺激を受けていないとしだいに痩せ細っていってしまいます。歯茎が痩せてしまうと入れ歯はさらに合わなくなり、どんどんガタつく悪循環となってしまうのです。こうなると結局のところ新しい入れ歯を作り直さなくてはなりません。
また、同様の理由で、クッションタイプの入れ歯安定剤を長く使い続けてしまうと顎が痩せてしまう可能性があります。顎の痩せる原因は、クッションタイプの入れ歯安定剤を使用したとき、毎回微妙に厚みが異なることがきっかけとなります。噛み合わせが悪いために顎に大きな負担がかかることとなり、結果顎が痩せてしまうのです。
入れ歯の安定感を高めてくれる頼もしい入れ歯安定剤ですが、頼り切るのはよくありません。入れ歯安定剤はあくまで一時的なものと考え、使わなくてもしっかり噛める入れ歯を作ってもらうようにしましょう。

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